3月17日(月)晴れ
○本日のスケジユール・内容
7:00〜13:00 WHO西太平洋事務局(WPRO)
7:00 Dr.Utsunomiya WHO組織についての講義
8:00 Dr.Omi
学生との質疑応答 WHOで働く動機、WHOの問題点、必要となる専門性、NGOとの関わり、 日本の関わり方について
8:30 Dr.Suomela
西太平洋地域についての説明、DHI(Division of Health Infrastructure)について
9:00 Dr.Sima Huilan 健康の向上と予防についての講義
栄養状況の安定、家族計画、老人医療、環境工学について西太平洋域の抱える問題について学ぶ。
9:30 Dr.Bilous ポリオ根絶計画について
1990年には6,000を越える臨床報告例があった。しかし96年には200例にとどまる。これは、プログラムの中のNational Immunization Dayが功を奏したためである。特に中国においてはわずか2日間の間に8,300万人の人に対してワクチン投与を実施した。このポリオ根絶計画の経済的基盤は日本によって支えられている。西太平洋地域ではポリオの野生株が98年には根絶し、2000年までには全世界よリポリオを撲滅すべく努力が続けられている。
10:00 Dr.L.J.Blanc Leprosy EliminationとTuberculosis Problemについて
ハンセン病は日本を含め、社会問題を抱えている。フィリピン・ベトナム・カンボジア・中国では未だ有病率が高い。WHOとしては、1998年までに有病率を1/10,000以下になるようelimination programを実施。一方、結核は未だに感染者数が多く、西太平洋地域においても60万人を上回る。
10:30 Dr.L.Kerse Human Resource Development(人的資源開)について
WHO全体の予算の約30%がhuman resourceに充てられ、Health Deliveryに努める。主に、workforce planning,training education,managementに取り組む。三本柱は(1)fellowship,(2)study tour,(3)technology transferである。
11:00 Dr.S.T.Han(Regional Director)
WHOの活動の根底にある「国際協力とは何か」について
国際協力の最大の目標は「仕事をなくし、その場所にいる必要がなくなること」である。同等な立場で相手国を愛し、相手の文化を理解・許容する姿勢なしには効果的な協力体制は生まれ得ない。国際協力にはTO LOVE,TOWORK TOGETHER,PARTNERSHIP,RELEVANCEが鍵となる。
13:00 WHOにて昼食会(Dr.Han主催)
14:00 JICAマニラ事務所見学
在フィリピン日本人使館Dr.YodaならびにJICA業務班長の宿野部氏による