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○感想

セブ島研修の事実上最後ということであり、総合討論にも研修メンバー全員気合いが入っていた様である。結核のモデルプロジェクトも含めて、率直な感想は、疾病と生活環境は、平行関係であるということである。すなわち、なかなか旨くいかないプロジェクトや実行されていないプロジェクトなどでは、必ず生活習慣の上では切り放させないものが根底にあったり、社会習慣・治安などにより、活動に支障をきたすということがいえる。生活習慣などの公衆衛生活動をストップさせる社会的因子が存在するものは、基本的にプロジェクトとして成功し得ないものが多いともいえるが、セブ島の対策をみて感じたことは、患者一人一人の個人をみて、集団をみているということである。そして、その集団特性を一番知っている社会集団を利用し、保健医療プロジェクトの拠点としている点である。公衆衛生活動を成功させる鍵は、社会へのとけ込みとその特性を知った上でのプロジェクト計画、フォローではないかと考える。その実践は、まさにダイナミックであり、私は、何ともいいがたい感動と公衆衛生プロジェクトヘの関心を大きく膨らませた次第である。(菅野 渉平)

 

○今日の一言

牧:質疑応答で発言できなかったのが少し残念。でも疑問点の幾つかが分かったので嬉しかった。

田中:私にとってはCommunity Hospitalが一番面白かった。もっとゆっくりHospitalめぐりをしたかったなあ。やっぱり自分はお役所仕事より臨床が好きらしい。

高比良:2日間いろんなHealth officeをみてきてだんだんフィリピンの地域医療の実態が分かってきた。

内藤:同じBHSでも場所によつて違った印象を受けました。

澤田:質問したのはいいんだけど、答えが全く分からなくて大変だった。

菅野:septum標本がGaffkyで評価できない理由が分かってしまった。

北篠:JlCA,Health System関係の人だけでなく、住民の声も聞きたかった。

李:セブで出会ったmidwifeの女の子のおかげでPHCがかなりわかってきた。

小泉:小さなレベルの診療所が、needsに応えるためにいろいろ苦心工夫しているのがみてとれた。Cebuっていい所だね。

佐々木:まさかここがと思う建物で仕事をしているということに衝撃を受けた。

廣瀬:システムのたてのつながりを理解するにはもう少し時間がかかりそうである。

後藤:Provincial Health Officeの天井と壁がなかったのには驚いた。Under Constructionらしい。

三井:いきなり行政の講義からはじまってびっくりした。

鈴木:田舎の雰囲気を味わうこと(RHU,町並み)がきて、都市部と比較でき、参考になった。

 

3月15日(土)晴れ 予備日

 

 

 

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