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3月14日(金)晴れ

 

○本日のスケジュール・内容

8:30〜 Courtesy call with Provincial Health Officer

8:45〜 Briefing on status of TB Control Program in the Province

9:l5〜 Visit of Rural Health Units(RHUs) and BHS

15:00〜 Visiting group report on field visits at the Reference Open Forum

【研修内容報告】

8:30〜 Courtesy call with Provincial Health Officer

8:45〜 Briefing on status of TB Control Program in the Province

 

現在このProvincial Health Office管轄地域での死因では、上から肺炎、脳血管障害を含めた血管系疾病、乳ガン、肝炎、敗血症、結核である。死亡診断は、必ずしも医師によるものとはいいきれず、保健婦も含めた立ち会った医療関係者によって行われたものであるため、日本のような厳格な死因分類にて統計化したものではない。しかし、これらのデータは、Provincial Health Office地域における公衆衛生活動にはなくてはならないものとなっている。例えば、乳ガンの自己検診等のいわゆる衛生教育の普及やWHO勧告にもとづいた予防接種の普及などであり、特に現在では、フィリピンのモデル地域として全国的に問題となつている結核においてのその感受性対策のプロジェクトを実施している。92年から開始され、スタッフ補充期間を含めたウォーミングアップ期間を経て本格的には、94年から開始された。プロジェクトの内容としては、資料1に示すとおりである。感受性対策の一つの指針としては、急性期におけるDOTS下の3剤化学療法を主にBHSを中心に展開することである。急性期である基準としては、喀痰細胞診の結果が陽性でかつ胸部単純X‐Rayにて陽性であったものとしていたが現在では、急性期の幅を広げて、喀痰細胞診で陰性でも、胸部写真にて陽性に示されればプロジェクトの対象としている。急性期の多剤併用化学療法適応の理由としては、プロジェクトガイドラインとして、Short programによる短期殺菌的療法にて耐性菌増加を予防するためと言われる。現実に、耐性菌増加にともなう事例として、94年から95年の有病率は増加している(資料2)。新ガイドラインによるプロジェクトを進めたおかげで94年から95年にかけて死亡率が低下した(資料2)。

 

資料1 NTP(National Tuberculosis(TB)Program)Activities

1)BCG vaccibations for every new born(c/o EPI Program)

2)Case finding

-passive casefinding of TB Patient

-diagnosis of TB is based primarily on direct smear examination by microscopy of three sputum samples

3)Chemotherapy and Case Holding

-Short course regimen with at least three drugs initially is given to TB cases

-Domiciliary treatment is the mode of care

 

 

 

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