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?. 本年度の実施内容

 

1. 両国研究者の構成

 

 

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2. 実施内容

 

松本淳は1997年7月19日から8月24日までオリエンタル・ミンドロのMalabo、San Pedroおよび San Narciso における日本住血吸虫の哺乳動物保虫宿主(犬、水牛、野鼠)の感染状況を調査した。松田肇と安羅岡一男は8月3日から24日までオリエンタル・ミンドロとボホールの住血吸虫症対策に従事した。また、学術振興会の「東南アジア諸国学術交流事業の拠点大学方式による派遣」の協力専門家として千種雄一が参加し、 7月20日から8月12日までオリエンタル・ミンドロにおいて住血吸虫症患者の超音波検査を行った。

保健省住血吸虫症対策局長の Dr.B.Ducusin は11月27日に来日し、東大医科学研究所、国立感染症研究所、順天堂大学医学部、目黒寄生虫館、および獨協医科大学を訪問し、とくに住血吸虫症の新しい血清診断法について研修を受けた。また、12月2日と3日は山梨県下の旧住血吸虫症流行地を視察し、山梨県公害衛生研究所では日本で成功した撲滅計画の概要について学習した。

安羅岡一男は1998年3月2日から26日までボホール島の貝コロニーの調査と殺貝を実施した後、マニラのWHO西太平洋地域事務所において、1998年4月13-15日に開催される寄生虫病の予防と対策に関する会議の準備に参画した。また、ボホールに滞在中の3月6日にタリボンで開催された1998年第一四半期の Provincial Task Force Meeting on Schistosomia-sis Eradication に出席し、種々の助言と勧告を行った。

 

 

 

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