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わけですから、人間の経験、つまりマンパワーというふうなものも含めた協力を日本がもっと積極的にやる。ここにいらっしゃる皆さんが、例えばの話、中国へ出かけて行って協力をする。おれ、もう定年でリタイアしたから、そういうところで一緒にやりたいなというふうな人たちが、やっぱり日本の教訓、日本の経験というものをアジア地域で、中国に限らず、本気で協力をし合っていくというような関係が生まれてくれば、これは私は日本の環境の取り組みというものがまさに先進的な役割になるだろう。今のままじゃ、ちょっと先進的だと言いながら、むしろ足を引っ張ることになりかねないし、むしろ汚しに歩いてくるようなことになりかねない。資本の海外進出というものを通して、むしろ公害を振りまいて歩くみたいなことになりかねないし、そういう意味で本当のボランティア、NGOという人たちがもっと積極的にアジアに出かけていく。

そのいわば基礎的なものというのは、自分の身の回りで、自分たちのすばらしい環境や歴史的な遺産やそういうものを守っていくことができれば、そこを出発点にして、アジアや、あるいは日本全体の歴史的な遺産やすばらしい環境を守っていくことにつながっていくのではないだろうかと思いますので、一緒に頑張りたいと思います。ありがとうございました。(拍手)

司会 どうもありがとうございました。

 

 

 

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