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どうしてそんな穴が空いたかといいますと、昔、そこにムササビがすみついたんです。ムササビがすみついたので、その巣を、もうすんでおりませんので、片付けました。ですから、その巣の跡を掃除して天井裏を直したんですけれども、実に困った動物です。ムササビというやつはもう夜中にうるさいし、その上に柱はかじって削ってしまうし、天井裏の穴ぐらいじゃ済みません。だから、そういう点では実に困ったやろうだなと、こう思っているわけですけれども。しかし、まあムササビもここで暮らしたいというならいいじゃないかと、別にムササビが少々削ったからといって家がつぶれるわけでもなしという、そんな感じも持ってまいります。

こういうふうな中で、恐らく自然と人間の無事な関係を何とか折り合いをつけながら考えていく。そんなところからもう一度私自身は自然保護という問題を日本の風土に合った言葉として考え直す必要性があるんではないかというふうに感じております。こんなようなお話で私の話を終わらせていただきますが、長い時間、ご清聴いただきましてありがとうございました。(拍手)

 

司会 内山先生、どうもありがとうございました。無事という言葉がこういう意味だったんだという、すごく感動的なお話をいただいて、私たちの生きざまが問われたような気がいたしました。本当にありがとうございました。

それでは、本当にきようのプログラムが無事に終了いたしますが、皆様のご協力を心から感謝を申し上げます。明日も続きまして第2日目を開催させていただきますので、またお運びいただけましたらと思います。

それから明日のお弁当、お昼の件でございますが、「アラスカ」という朝日新聞の本社のレトスランは11時半から14時30分まではランチ1200円というのがあるそうです。浜離宮ビルの13階には「東天紅」があるということです。皆様、お願いですけれども、会場とロビーは飲食をご遠慮くださいという会館からのお願いが来ておりますので、もしお弁当をお持ちの場合は控え室かどこか何とかできればと思いますが、もし可能でしたら、このあたりで召し上がることを段取りしてお越しいただければということです。なお、この近辺の食堂があしたの土曜日はお休みですので、東武ホテル、東急ホテルなどのレストランというお話もございますが、まことに申しわけないことに1時間しかお昼休みをとっていないので、そのあたりを少しご配慮いただければと思います。

それでは最後にアンケートをぜひお出しいただいて、さらに可能でしたらきょうの記念にナショナル・トラスト協会へご入会いただければと思います。1日本当にどうもありがとうございました。またあしたよろしくお願いいたします。お気をつけてお帰りくださいませ。(拍手)

 

 

 

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