が悪いのです。それにはいろいろな技術的な工夫があるかと思いますけれども、これから努力をしていかなければならないわけです。
そういう努力を重ねて発電コストを、現在、1キロワット時、100円かかるのを何とか20円ぐらいにするというような努力をしてゆかなければなりません。しかしながら、現在、考えている技術において、最大どのくらいの発電機が太陽でやれるだろうかということでありますが、よくこの発電機は100万キロワットだとか50万キロワットと言われますけれども、現在は太陽でやれる一番大きな発電機でも0.36万キロワット時であって、約100倍にまで2000年には持っていこうということを通産省などは大いに頑張っているわけであります。40万キロワットになっても最新鋭の火力や原子力発電機1基の3分の1にすぎないということで、科学技術をもっと根本的に進めなければ太陽発電というものは有効に使われないのです。
しかし、さっき申しましたように、せめて家庭電力だけでも太陽で賄っていくことができれば大いに結構だと思います。既に私の友人が、2.4キロットの太陽発電施設を自分の屋根、約20平米ぐらいを使いまして、5メートル、4メートルぐらいの大きさの太陽電池を備えていて、その実験結果を見せてくれました。12月から1月にかけては、購入した電力は一日平均7.7キロワット時であったそうです。それで自分のところで発電し消費したのは1.8キロワット時。合わせて9.5キロワット時のエネルギーを消費した。しかし、太陽発電の一部3.1キロワット時ぐらいは売ることができました。
しかし、実際に使うのが9キロワット時ぐらいに対して発電できるのは1.8と3.1を加えた4.9キロワット時ぐらいであるということを、これは太陽エネルギーに対してひいきをする人ですが自分のところで発電した実績について報告をしたわけであります。
では、どうするか。では、どうするかというと、まず先進諸国が何とかして省エネを図ってゆかなければいけない。例えば自家用をやめるというふうなことが一番いいことであります。即ち生活の無駄を少なくしていく。例えば一番いい例は紙の使用量を減らすことです。日本はこの点、劣等生ですね。一番劣等生はデパートメントストアです。なんか買い物に行くと二重に二重に紙を周りに包装してくれる。タマネギをむくサルの話がよくありますけれども、私もなんかもらうと、大きな袋に入っているんで大変喜んで出すと、紙が何枚も絡んでいる。だんだんだんだんむいていくうちに、最後にちょっとちっちゃいものが入っているという、おサルさん以上にがっかりすることがある。あれは無駄です。
アメリカなんか、はるかにその点は簡素です。それこそ紙袋に一つポンと入れるだけですね。皆さん、外国から来たお客さんからもらうプレゼントをご覧になればお分かりになります。日本からのプレゼントは二重に二重に巻いて立派にして持っていきますけれど、あんなことはない。これは無駄である。こういう無駄を何とかして省いていかなければなりません。
それから家庭で、せめて家庭電力は太陽でおやりください。ただし、その現実的な絶対量が少ないということは繰り返し申し上げておく。太陽エネルギーだけで21世紀が持つなんていうようなユートピアはお考えにならないでいただきたい。
それからもう一つは、時間がもうあと10分になりましたので、あまり詳しくお話し