と思います。
具体的には、先ほど来、申し上げております総合的学習の創設を図ろうとしているわけであります。これは教科にとらわれない、理科でもないし社会でもないし国語でもないし英語でもない。これはどなたが教えてもいい。例えば英語を使って環境問題を論じてもいいわけであります。その総合的な学習の時間において、国際理解、外国語会話、情報、環境、福祉などについて横断的に総合的な学習をするということを私どもは望んでいるわけであります。
そこで中央教育審議会において、一貫して我々が考えておりますことは、子供たちのみならず、国民が自ら課題を見つけ、課題解決に主体的に取り組む力を養成していくこと、自然体験、ボランティア等の実体験を子供たち、大人たちに持たせること、こういうことを総合的な学習の時間を使ってやっていきたいと考えているわけであります。
具体的には、小学校では3年生以上、週3時間、大変な時間数。これでもう数学や理科やなんかの先生方が不満たらたら。自分たちの教科が減ってしまう。もっともだと思うんですけれどもね。ただ、授業数というのは多ければ多いということがいいとは限らない。国際比較で理科の試験をしているのですが、日本や韓国では2時間以内しか教えない学校の方が2時間から2.5時間教える学校よりも成績がずっといい。こういう厳然たる事実があるので、教える時間が多いからいいというわけじゃないんですよ。それにしても3時間も新しくこういうふうな総合的な学習に使われてしまうというのは、現場の方たちは大変なパニックのようであります。
中学校では2時間ないし3時間を週に使いたいと考えております。そこで大いに先生たちの工夫をお願いをしなければならない。そのためには、私は一般の市民の方たちが大いにこういう教育に参加していただきたいと思っております。
また中央教育審議会の第一次答申に戻りますが、そこではどういうことを我々が望んでいるかというと、子供たちが自然に親しむことが第一歩である、環境教育の上でですね。それは星を観測したり、鳥を観測したり、キャンプをする。博物館や少年自然の家等における体験実習をする。子供たちが自主的、継続的な活動を持つ。例えば地域グループ、団体による環境保全運動、大学、研究所等における子供たちを対象としたセミナーをする。そして地域の特色を踏まえた学習機会を大いに作っていきたい。特に今回のお話に関係がある大きなことは、環境保全等のボランティア活動へ積極的に子供たちが参加していくような雰囲気を作っていきたいと考えているわけであります。
さて、以上が教育における環境問題等の取り組みでありますが、まだまだ緒についたばかりどころか、緒にもついていない、大いに皆様方のお力添えを賜りたいと思っています。
次にエネルギー問題に関して私は極めて絶望的なことを申し上げたい。どうするのかということについて申し上げたい。ただし、少し楽観視もするところがあります。あまり辛くばっかり申し上げても悪いので、少し楽観視をすることもあろうと思いますが。
まず何が問題かというと、よく言われているように、化石燃料、石炭、石油、天然ガスというのはどのくらい持つかということです。平たく言ってしまえば、石炭はまだ300年大丈夫。しかし、皆さんの時代にお買いになる必要はないけれども、お孫さんな