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5) エッセン市の台車

1937年に世界最初の100%低床路面電車(床面高さ380mm)が、 エッセン市で走行した。台車はOrenstein&Koppel社の独立車輪直角駆動の1軸台車であった。車体に装架された1輪当り1個のモーターで、各車輪をカルダン軸で駆動する方式で、各車輪は、板ばねの一次ばねで支持されている。左右車輪の軌間を保つためにパイプ構造のダイアゴナルリンクでつないでおり、自己操舵が可能である。台車の構造詳細は明らかでないが、前後2本の横ばりを中央の梁で長手方向につなぎ、中央梁の中心ピン機構に左右車輪支持のダイアゴナルリンクを結んでボギー中心を与えている。二次ばねも、長手方向に置いた板ばねで前後の横ばり端部を結ぶように配置されているが、この下の側ばりの有無は明らかでない。

 

 

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