(1) 仙台市(高齢企画課)
ア 現況
(ア) 概況
仙台市は人口95万7,134人、世帯数38万5,357世帯(平成9年3月住民基本台帳)、伊達62万石の城下町として発展し、現在では東北地域の経済・文化・教育の中心となっている。市制100周年にあたる平成元年に政令指定都市となっている。
産業別就業人口は、第一次産業8,044人(1.9%)、第二次産業89,119人(20.6%)、第三次産業334,424人(77.5%)となっており(平成7年国勢調査結果)、第三次産業の占める割合が高い。
(イ) 高齢化の状況
平成7年現在、仙台市の65歳以上人口は10万4,711人、老年人口比率は10.8%となっている。また、65歳以上の高齢者のいる世帯は2万9,994世帯、総世帯に占める割合は7.7%となっている。(平成7年国勢調査結果)
高齢化の進行は、全国平均よりも低い水準で推移しているが、毎年着実に高齢化が進行しており、平成12年には老年人口比率が12.9%に達することが予測されている。
イ 現地調査の概要
(ア) 組織の自己編成について
仙台市は平成8年度に保健・医療・福祉部門の統合を図る組織改正を行った。これは、高齢者介護システムと介護保険の導入を見据え、保健・医療・福祉に係る事務の一体的な企画立案、調整を行うためのもので、本庁レベルでは民生局と衛生局を統合して健康福祉局に、区役所レベルでは各区の保健所と福祉事務所を統合して保健福祉センターとした。センター長については、福祉事務所長は事務職であるのに対して、保健所長は医師が必置職であるため、保健所長を兼ねるセンター長は医者が就任している。