2 現地調査について
基礎的自治体の自己編成力を論じるにあたって、本調査研究委員会では現地調査を実施した。調査先は宮城県仙台市及び同県涌谷町である。
仙台市は政令指定都市の一つであり、人口95万人を超える、宮城県のみならず東北地方の政治・経済の中心都市である。一方、涌谷町は同県北部、古川市東方の農村地帯に位置する人口約2万人の町である。
この両者は人口規模、産業構造、行政組織などの点で大きな違いがあるが、それぞれに特色ある福祉行政を展開しており、その行政展開に先だって必要な自己編成を行っている。
以下に現地調査の概要を示す。