(注1) 平成12年度からの在宅・施設同時実施に伴い、在宅サービスについては利用の増段を見込んでいる。
(注2) 平成7年度価格で示したもの。
(注3) 社会的入院は、介護を理由とする高齢者の長期入院。1か月の費用は1人約50万円。介護施設の場合は26〜43万円。
資料:厚生省高齢者介護対策本部事務局「介護保険制度案のあらまし」
ウ 保険料
前節で述べた約4兆円の介護費用を公費で2兆円、保険料で2兆円負担するとして、この保険料を第1号被保険者数及び第2号被保険者数(合わせて6,500万人)で割ると被保険者1人あたりの保険料は月額約2,400円ということになる。
保険料の徴収方法は、65歳以上の者に関しては、原則として年金天引きとすることを考えている。これは、年金保険者から天引きしてもらってそれを市町村に送る方法であるが、約7割の者が対象になると見込んでいる。残り3割の者は市町村の個別徴収となるが、これは少額の年金受給者、また、租税交換ができない遺族年金、障害年金の受給者が対象となる。
保険料の額については所得段階別に5段階ぐらいに分けて保険料を設定することにしており、先に述べた2,400円を基準として所得に応じた保険料とするわけである。また、その市町村のサービス水準によっても保険料の額は変わってくる。