[16] 自然体験教育の核
(ア) 主旨
幼少年時代の野外教育活動は、生きる意欲や喜び、知恵や情操などを、実体験を通じて学び、知的欲望と体力養成を同時に満たす、極めて重要な野外教育の方法である。その例としては、自然観察、農林水産業体験、野外生活、距離歩行、野外遊び、祭と年中行事、地域踏査などがある。
本町の海や山など美しく豊かな自然と歴史資源の多様性は、自然体験学習の場として極めてふさわしい。社会的要請を受けて小中学生を中心にした自然体験学習の場として活用する。なにより学校はこころの故郷であり廃校になっても多くの子供たちがいる学校風景は環境上なじむことでもある。
(イ) 構想案
臨海、林間学校として自然体験学習の必要性が長くいわれてきたが、特に臨海学校が今一つ進展していなかった理由として?指導者への過重負担、?指導者不足、?事故対策などがあげられる。一つの学校で水泳の指導者を集めるのは大変であり、生活指導も水泳指導も学校の先生方に負担がかかる。少しでも負担を軽減するための自然体験学習の専門の学校として用意する。廃校校舎は自然体験教育の場として、宿泊、給食、集会、研修機能などとして利用することができる。
体験学習のメニューとしては、敷地内での屋内は、オリエンテーション、講演、映画、ビデオ、屋内スポーツ、フォークダンスなど、また、屋外では採集物分析、天体観測、オリエンテーリング,キャンプファイヤー、飯盒炊飯、野外料理、テント宿泊体験、屋外スポーツなどがあげられる。敷地外では、ハイキング・登山・ウォークラリー・フィールドアスレチック・サイクリングなどのほか、自然観察・史跡探訪・海水浴・磯遊び・農作業などの勤労体験・キャンプ、その他の野外活動など多様な活動が可能である。