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[一般事例] 三瓶高原と日本海の自然体験

島根県太田市

 

発端:

目的は、都市化社会に生活する子どもたちに、豊かな自然体験の場を与え、一人ひとりの子どもたちの特性に応じた生きる喜びをもたらすことである。太田市にも都市化の弊害は及んでおり、その意味では、山村留学は、受け入れ側である太田市の子どもたちも対象としなければならない。

効果:

? 地域に生き甲斐と活気がよみがえるとともに、太田市の活性化に相乗効果をもたらす。

? 太田市の子どもたちに外部からの刺激が加えられることで、活性化が期待できる。

? 都市部との交流の基礎ができる。

? 地域の小中学生が増加し、複式学級が解消される―などが考えられる。

寮と里親の併用が最良方式

「寮(センター)と里親の併用方式」は、未来に向けた長期展望をもった形態であり、都市と農村漁村交流事業として長続きする方式だと確信している。

経緯:

平成6、7年

? 基本的事項を決定するにあたって、まず「山村留学導入検討委員会」を設置して十分に検討を重ねた。

? 続いて検討委員会の委員、市議会議員、担当職員が手分けして先進地を視察。

? 財団「育てる会」の青木理事長をはじめ職員の方々の指導を受けて導入を決定。

? 「検討委員会」も「山村留学推進協議会」と改め、受け入れ地域の住民を中心に「推進委員会」を設置、具体的に活動してもらうことにした。受け入れ地域の住民一人ひとりがこの事業に参画し、自らも主催者の一員であるという自覚と意識をもってもらうことが、この事業を成功させる大きな原因となる。

平成6、7年と二ヵ年にわたり検討・協議を重ね、先進地の視察と「育てる会」の指導を受けて、

? いよいよ平成8年度、初めての体験である「山村留学短期事業」に取り組む。

? マスコミを通じて留学生の募集をしたところ、50人の応募があった。

? 事前に広島・大阪に担当職員が出かけ参加者の保護者に対して説明会を開催し、理解を深めてもらった。

? 三瓶高原と静間町魚津海岸を舞台として5泊6日の目程で「夏休み自然体験キャンプ」を実施。

成果:

平成9年1月3日から7日まで4泊5日の目程で、山村留学第2弾、「冬休み自然体験村」が北三瓶地区と静間町和江漁港を舞台にして行われ、広島から多くの参加者が集まる。

 

 

 

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