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[10] 市民農園事業

(ア) 主旨

最近余暇時間の増大などを背景として、週末は、2日〜3日くらい市民農園で過ごすニーズが高まってきている。市民農園は、いままでの農家では経験したことのない全く新しい経営である。環境保全や交流事業にもつながる可能性がある。また、「滞在型」「長期滞在型」もあり、さらに「定年後の帰農」の経験の場ともなる。

(イ) 構想案

遊休農地を最大限有効に土地を活かす方法として、市民農園事業は地理的条件を最高・最大に活かした新しい農業の創出、展開である。この農業については、単に農業としてだけではなく、会員の選考のうえでいくつかの条件をつけ、景観、環境保全を図った農業として特徴づけを図る。また、市民農園の利用者と村民一軒とのお付き合いが糸口をつけ交流を広げていくことも期待できる。また、「滞在型市民農園」として簡易な別荘的施設の可能性もある。

(ウ) 留意点

・都市部の人々のニーズの把握が必要になる。

・市民農園経営者としての自立が求められる。

・行政によるPR活動などの支援や、JAによる技術指導などの協力関係が求められる。

・有機農業や美しい景観形成のための条件付けなど環境形成整備型への取り組みが求められる。

 

 

 

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