[廃校事例]筏津芸術村
広島県山県郡大朝町
発端: 大朝町在住の洋画家が豊かな自然の中に創作の場を欲し、廃校が決まっていた町立筏津小の再利用策として町に提案。「芸術村設置協議会」をつくり、趣旨に賛同する洋画や日本画家を集めた。地元も、芸術で人のにぎわう地域になるのであればと了承。
廃校内容: 昭和31年度建築、木造2階建、 平成7年度廃校
施設内容: アトリエ及び郷土民具収蔵庫(木造2階建旧校舎改造)545?
・第一(洋画)、第二(洋画)、第三(日本画)、第四アトリエ(陶芸)、趣味の陶芸(屋内体育館)と、現在5教室を使用。
倉庫(本造平屋建)49?
体育館(へきち集会所・鉄骨造平屋建)476?
グランド(地域広場及び駐車場)、夜間照明設備
廃校活用の理由:
? 自然の良さ、田舎の良さを体験する場として、木造の校舎が最適とする考えを尊重。
? 学校機能がもつ多機能な面が活用できる。
? 改造費をあまりかけずに地域に喜ばれる施設をつくるという基本的概念と芸術村構想が一致。
協議: 活用策定委員会の設置はなし。地元自治会、町議会と協議して活用策を決定。
活動内容:
? 芸術村は会員制で、絵画や陶芸の講座を定期的に開催し、作家が指導している。また、アトリエとしても利用できる。
洋画コース・油絵 第1,第3土曜日 13時30分〜16時(大作製作)
・水彩・パステル 第1・第3日曜日 13時30分〜16時(初心者)
日本画コース 第1・第3土曜日 13時30分〜16時(初心者)
陶芸専門コース 毎週日曜日・月4回 10時 〜16時(食器・花器)
趣味の陶芸コース 第四日曜日 初心者もできる
お楽しみコース 日時は希望グループと相談、予約12名まで 趣味の陶芸と手打ちそばの昼食会
施設利用料(光熱費・諸雑費)1回500円
会員(年会費1000円)
? 野外スケッチ、野外展、野焼き、ハーブ喫茶などのイベントや、年一回の芸術祭を開催
? 郷土資料室の開放
工事内容・工事費:
・職員室を事務室・休憩室に改造、炊事室の一部と便所の全面を改装、倉庫の建替
・工期は平成8年9月〜平成9年3月
・設計及び総工事費として22,000千円
管理運営体制:
?施設全体を筏津コミュニティセンターとして、筏津地区連合会へ管理運営委託
?筏津コミュニティセンター内に筏津芸術村を置き、社会教育指導員を村長として自主運営
?芸術村は製作の場、学ぶ場として会員制で運営