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[8] 宿泊系施設 新たな観光スポットの創出・2

(ア) 主旨

三連休化や自然志向のなか、地元と密着した滞在型の宿泊施設などの設置による、新しい観光スポットの創出である。地元産の食材を美味しく安く活用した料理や地元の人の温かみのあるもてなしを提供する宿泊施設を核に、新たな観光スポットとして整備する。サービス要員としての住民の雇用や地元の新鮮な食材などの活用・販売が期待できる。また、本町出身者は割り引いて宿泊できることなどの特典の採用も検討する。

(イ) 構想案

a 体験学習系ホテル

修学旅行や体験学習などの場の宿泊部門として位置づける。事例として、岩手県田野畑村の「ホテル羅賀荘」などがある。

b 「低廉、清潔、簡素、安全」なホテル

2〜4人部屋が20〜30室程度の規模である。旅行意欲は強いものの教育費負担が重くのしかかっている三、四十代のファミリー層を対象に「低廉、清潔、簡素、安全」を基本テーマにした滞在型宿泊施設を設置する。施設規模は800〜1000?である。事例として、 」R東日本フォルクローロ遠野などがある。

c 小規模高級ホテル

個室を求める時代であり、多様な部屋を用意する。風景が良く、風呂が充実した宿泊施設である。事例として、愛知県足助町「百年草」や鳥取県日南町「ふるさと日南邑ファームイン」などがある。

(ウ) 留意点

・廃校の転用には、公共公益性といった点に留意する必要がある。上記内容の転用に備えた暫定的利用か、上記機能を補完する機能の転用とすることになろう。

・新たな集容施設と連携した方が効果的である。一方で観光施設として競合しないような配慮が求められる。

・駐車場が必要となる。また、夏場の道路事情に留意する。

 

 

 

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