(課題)
○日常的な文化活動機会においては、社会教育と娯楽双方の面から若者文化を育成する視点をもち、若者ニーズに対応した文化、交流施設の整備、講座・教室、イベントの充実、柔軟な運営(施設営業時間帯、開催日時など)が必要である。
○特にニーズの高い図書館については、要望の高い蔵書と学習室の充実に応えるとともに、若者の知的欲求・探求心、学習意欲を引き出すために但馬地域内他市町や県、国の図書館とのネットワーク化も視野に入れた整備を図るべきである。
○現時点では、地域に対する理解や愛着が希薄な面があり、今後は学校教育との連動(授業、行事における地域学習の強化)や、ニーズの高いまちづくり活動(「祭りやイベントの運営」、「子供を対象とした福祉活動」、「地域美化活動」、「スポーツインストラクター」、「パソコンを活用した情報発信」など)に対応した若者による自主企画・運営型の組織づくりを支援する必要がある。
○スポーツ活動とも共通するが、若者が身近な余暇活動を通して交流のきっかけをみつけられるよう、各種団体やサークルの情報提供を充実させるとともに、多様な資格、技術などをもった若者が効率良くまちづくり活動に参加できるよう、若者人材バンクの設立を図るべきである。
○地域文化を空間的に表出させるという面からは町全体の景観形成にも着手する必要がある。
(ウ) 地域間交流の現状と課題
(現状)
○国際交流では、中国経済訪日団が本町を含む兵庫県を訪れたのをきっかけに、平成5年より中国宜興市と交流を始め、小学生の相互交流、産業交流、文化交流を展開している。
○日本海に面した立地を活かし、他の沿岸地域と共にロシア、中国、韓国を交えた環日本海交流事業に参加している。
○国内交流では「兵庫5カ国交流」を展開。特産品発送、ゲートボ―ル大会、イベント招待、災害支援協定等を実施しており、今回の重油流出事故ではボランティアの来町もみられた。