(2) 若者ファミリー住宅事業
ア 概況と課題
(現況)
本町は、若者を中心とした人口減少が続き、高齢化率も約20%と全国平均を大きく上回っている。
若者流出の要因の一つに「住宅問題」がある。本調査で実施した「高校3年生」と若者を代表するグループである「歩行者天国部会」のアンケートの中でもそのことが端的に現れており、特に「住」に対する要望が強く出ている。
■今後香住町において重視すべき機能
【高校3年生アンケートにみるベスト3】
1:住 39.3%
2:遊 33.7%
3:職 21.5%
【歩行者天国部会アンケートにみるベスト3】
1:住 42.9%
2:遊 33.3%
3:職 14.3%
これに対して、現在町においては町営住宅が125戸整備されており、一部改築工事なども行われているが、数量的にも需要を充足するにはいたっておらず、質的にも若者が満足する住宅形態になっているものも少ない。また、土地条件からみて宅地の新規確保は厳しい状況にある。
そこで、今後期待されるのは現在計画が進められている「山手山地区画整理事業」における若者定住のための住機能の確保であり、この計画概要は次のとおりである。
事業主体:香住町
事業規模:11.7ha、350区画(うち130区画は売却予定)
実施時期:平成9年〜15年