(4) Uターン、Iターンの課題と今後の展望
ア Uターンの現状と課題
Uターンの理由としては、自然が多いところで生活したいというものが最も多く、出身地の自然環境に対する評価は一般的に高い。また、ふるさと意識、友人・知人や親という旧知の人間関係に関連したものが誘因となっている。
都市部生活者のUターンに対する潜在的な需要は比較的高いと考えられるが、現実的な制約要因が大きく立ちはだかっている。具体的には、Uターン先で職業をみつけにくいことや、年収低下、配偶者の同意や子供の教育の問題が制約となる。それらの要因は現実にはなかなかクリアできない点であり、明確にUターンを希望する割合が低い結果につながっている。