オ 観光業の動向
木町の観光は、山陰海岸国立公園に代表される自然景勝と海水浴、カニすき料理、大乗寺(応挙寺)に代表される。分野的にはサイトシーイングと味覚体験に終始しており、自然や歴史・文化、産業といった多彩な町の資源を活かした体験型観光の展開には至っていない。また、現時点では、観光レクリエーションの核的ゾーン、目玉施設はないが、将来的には「香住海岸ルネッサンス計画」により香住海岸一帯に観光・交流ゾーンが形成されることになっており、若者の雇用創出の観点からも期待されている。
年間入込客は568,000人(平成8年)で、過去10ヶ年の推移は、平成5年までは概ね横這い傾向にあったが、平成6年に大きく増加した後、0-157事件やナホトカ号重油流出事故などの影響により減少傾向を呈している。
日帰り・宿泊各別入込では、平成5年までは日帰り4、宿泊6の割合であったが、海水浴客の日帰り化が進んでいることなどにより、平成6年以降逆転し6対4の割合となっている。
四季別には7、8月の海水浴シーズンの利用が最も多く、次いで11月〜3月までのカニすきのシーズンが多い、夏・冬二季型の集客であり、4〜6月、10月の春・秋はオフシーズンとなっている。
県内・外客別入込も日帰り・宿泊客別入込と同様に、平成6年以降、逆転がみられる。平成5年までは県内客6.5に対し県外客3.5の割合であったが、平成6年以降、県外客の割合が微増し、6対4となっている。