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イ 漁業の状況

漁獲量、漁獲高は、ともに昭和57年(1982年)以降ほぼ一貫して減少傾向にある。ベニズワイガニ、ズワイガニ、スルメイカ、カレイ、ハタハタなどが漁獲の中心品目で、また、松葉ガニの水揚げは日本有数であるなど、カニの水揚げの多さは、観光とのタイアップにより「カニすきの町」としてのイメージをつくっている。

しかしながら、漁業をとりまく環境は厳しく、資源枯渇に加え、ハイテク機器への投資が必要であることや、少ない休暇などによって後継者は確保しにくい状況にあり、漁業従事者の主力は40〜50歳代となっている。

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ウ 製造業の状況

本町の製造業の主要業種は、水産加工を中心とする食料品製造業であり、事業所数の8割、従業者数の8.5割、年間出荷額の9割を占めている。

水産加工業の経営規模は1事業所当たり10〜30名前後が主体で、100名規模のところも2つある。一次加工としては全国一の集積があり、関西圏での知名度は高い。従業員の主体は50〜60代、70代女性のパート労働であり、水や氷を扱い、魚の内臓処理などの作業があるため、若者の職業ニーズとは合わない面がある。

 

 

 

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