◇ 湧水などきれいな水の利用
● 商工会を中心に七会村で取り組まれているきれいな水をテーマとした各種活動を継続・発展させ、地域のブランドとして創出・定着を図る。
● 名水ブランドの開発や古内茶、陶芸、名水の組み合わせなど、湧水をレクリエーションスポットとして活用していくなどの取り組みを進める。
《水のレクリエーション活動の事例》
◇ 福島県東和町
リバーサイド・プロムナード事業
阿武隈川沿岸の自然景観と川の流れを活かした水上・親水スポーツや交流の拠点形成を目指して、沿岸道路、公園広場、艇庫、桟橋及びカヌーコースの整備を実施。カヌー競技全種目に対応できるのをはじめ、水上レジャーや周辺の散策に訪れる人も増えている。近隣には宿泊施設もオープンし、滞在型の交流としてカヌー体験ツアーなど、各種交流事業を行っている。今後の課題として、水辺景観の核となる阿武隈川の水質汚濁に対する流域市町村との連携による河川浄化運動が残されている。
◇奈良県天川村
名水まつり
全国名水百選に選ばれた河川湧水群を利用したイベント。名水コーヒー、名水とうふなど名水にちなんだ特産品が数多くあり、「名水の郷」として知られる。名水ボトルプレゼント、名水野点、郷土芸能などで環境の大切さを訴える。ほかに、近畿随一といわれるみたらい渓谷の春の新緑、秋の紅葉がある。またみたらいの淵に住む蛇伝説や、水を司るとされる龍神信仰とかかわりのある大峯山龍泉寺、水分りの神とされる弁財天の存在など、水に関わる逸話が数多く残されている。
奈良県
「やまとの水」選定事業
市町村の推薦により、県内31ケ所を「まとの水」として選定し、環境保全に対する住民意識の高揚を図っている。
イ “山林”のレクリエーション
山林は、非常に多くのレクリエーション活動の可能性を有している。現在でも、本地域の多くのレクリエーション活動や施設は山林内かあるいはその近辺において展開されている。その代表的な側として各町村にあるキャンプ場があげられ、散策やバーベキュー、林間での軽遊戯などの活動を伴い一定の利用者を集めているが、山林のもつ多様なレクリエーション機能を勘案すると更にその利用形態は広がっていくものと考えられる。
しかし、実際には、土地利用に占める山林面積の割合の高い地域であるものの、レクリエーションフィールドとして活用に適した山林(手入れされた森林、落葉樹の林など)は少なく、新たに活用可能な山林を再生、創出していく必要もある。また、そのような山林の再生自体もレクリエーション活動の一環として展開することも可能であり、そのような行為は結果として地域の美しい景観づくりに大きく貢献するとともに、保水機能や水、大気の浄化機能の向上などにも効果がある点も見逃すことはできない。