【“山林”のレクリエーション活動のための主要な施策・事業】
□ レクリエーションフィールドとしての山林創出
広い面積を有する本地域内の山林であるが、レクリエーション活用を進めるためには、現在直接可能なものは少ない。このため、レクリエーション活動を可能とする山林の創出を図る。
◇ 山林づくり体験活動
● 植林、下刈り、枝打ち、間伐などの作業を通して山林を生み出す過程をレクリエーションの一貫として捉え、山林づくり体験による参加交流型のレクリエーション活動として展開する。
● 山林づくり活動のうち、特に枝打ちや下刈りなどは秋季や冬季のメインレクリエーションメニューとして育て、また、林業従事者や山林所有者、ボランテイアなどの関係者の協力体制をつくっていく。
□ 多様な山林内レクリエーション活動
山林内のレクリエーション活動は、林間の空間を利用した遊び、スポーツなどの利用のほかに自然そのものを対象とした観察や山歩き、または山林内での伝統的な産業技術などレクリエーション資源として利用可能な要素が多く、今後積極的な活用を図っていく。
◇ 観察林の設置
● 本地域内には県立自然公園、自然環境保全地域をはじめとして貴重な自然環境が残された区域が分布しているが、地域の住民でもその存在を知らないものも多い。一部の調査では、いくつかの植物の南限北限地域として特徴的な環境を有していることが指摘されるなど、他の地域にない個性的な自然環境が残る可能性も高く、今後、貴重な自然環境の保全とともに調査を進めながら、観察できる環境を整える。
● 観察や環境学習の専門家やボランティアと一般の住民が交流できる場を、山林レクリエーションの拠点として設置する。