県民の余暇活動を今後さらに充実させるためには、これらの情報提供を行っていく必要があるといえよう。
オ 文化施設への要望
余暇活動の場となる文化施設について、県民の要望としては、利用時間帯・曜日の充実や利用料金の問題、情報提供・PRの問題、職員の対応やバリアフリー化などが指摘されている。
年齢別にみると、特に若年層で利用時間帯・曜日への要望が大きく、高年齢層では利用料金の問題が指摘されている。
力 文化的なまちづくりに必要な条件
文化的なまちづくりの条件として、医療・福祉施設、快適な生活環境づくりに次いで、緑や公園などのうるおいのまち、自然環境や歴史的街並み・景観の保全が上位にあげられている。またそれらに次いで、文化情報の入手を可能にするネットワークの整備や文化・スポーツ施設の整備、スポーツ・文化イベントの開催、文化財や生活慣習の保存・伝承、芸術鑑賞の機会確保などがあげられている。
県民が有意義に余暇を過ごすことができるようにするためには、これらの条件を念頭において各地域におけるまちづくりを進めることが必要となろう。
キ 地域における文化・芸術イベントへの参加意欲
地域で開催される文化芸術イベント(催し物)に進んで参加したいと考えている県民は全体で約5割いるが、特に県央地域は約55%が参加意向を示し、積極的である。
ク 環境保全活動への参加
県民の環境保全活動としては、住居周辺の一斉清掃活動や緑化運動、あるいは自然に親しむ活動(自然観察教室など)や身近な生き物の保全活動を行っている県民もいる。
このように、地域の周りの環境や自然環境に対する関心は高いといえ、余暇活動においても自然と親しむ県民は少なからずいる。