設)」、こんにゃくや豆腐などの製作を体験できる「おふくろ館」と次々と施設を整備した。そしてそれらの指導役に地元の主婦を起用し、雇用(30人程度)効果だけでなく、閉じこもりがちな村の主婦を観光客との交流にも活用した。
普通の主婦がそば打ちなど得意な事柄で積極的に観光客に交わることで普通の人同士の交流が生まれ、村の人に自信が生まれた。また、そういった素朴さが評価され、南阿蘇地域一帯となっての観光PRも功を奏し、今では年間入込客数が100万人を超える観光立村となった。
ただ、地元では久木野村の主産業は今でも農業だという認識を有している。都会の人が「大いなる田舎(久木野村のキャッチフレーズ)」を体験するためにも農業をおろそかにはできないというスタンスを維持している。