日本財団 図書館


榛名ブランドの共通しているところは、一つの同じコンセプトを確認していかないと5・6章に入っていけない。国家の目標は終了し、新しい段階に入っている。

K

総合的な構想調査だがもつとターゲットを絞った方がいい。具現化できる事業もみながら。

H

頭に理念、コンセプトがあるとともに、底辺の足腰の強さも必要。和して同せずということわざのとおり、和すことをしながらも個が個らしくしていく。10をまとめるには1つの旗が必要。

マーケティングの3段階、認知されている・知られている→好かれる・信頼される→売れる。ヒントは榛名山だが、単なる連携では従来のトレンドとの話で終わってしまう。

F

定年後に農業を営みに来る方も、ものをつくる喜びがあり、この地域に魅力を感じたからこそ来ている。「おらが町」というのでなく、どうやって協力してトータル的に魅力のある地域にして、住んでよかった、来てよかったという人をどうやって増やすのか。

昭和57年調査について思うことは、調査はやったが何も変わっていない。もつとしっかりしたもの、具体的な提案をつくってほしい。

P

新幹線の安中榛名駅の利用目標は1日1,500人であったのに対し、今のところは300人程度の利用である。今後、駅から温泉などへのルートづくりを行っていけば、周辺の観光地の掘り起こしにもなるかと思う。伊香保町は今年になって客が増えているが、これから一体となったかたちにしないと、個々でやって他のことを考えず「(株)伊香保町」といったことにならないように。近隣の町の互いのイベントにも招待しあっていないのが現状。

Q

榛名山地域によいイメージを与え想像してもらうために、かなり絞っていかないと実行は難しい。

R

官と住民の考え方が違っている。広域連携の関わり方もそれぞれ、農業も一つのブランドというのは難しい。

S

今回の調査研究は急きょ浮上してきたもので、スタートライン上から10市町村のばらつきがあった。倉渕村はとくに目玉となるものはない。村では倉渕ダム周辺の拠点づくりに取り組んでいる。まず町村の足腰の強化が必要。

T

P6-12の「足元」と言う表現を考え直していただきたい。

山麓にも属さない部分があるが、それぞれの町がポテンシャルを持っていて互いに利用し合うことが大切ではないか。「榛名」ブランドについてはどこで作っても「榛名」ではうまくいかないかも。

J

6章のゾーン整備イメージと統一イメージがあったらいい。メニューまで出てきてもいいが方法論も加えては。

W

精神や哲学が必要だという話があったが、10ヵ町村が本当にどう困っているのか、率直に出し合いながらどういった方向で連携出きるのか話し合っていただきたい。

M

小さな連携として渋川市では芸術の森構想、ミュージアムロード等の計画を持っている。全体としてキーワードが見つからない。アクションプログラムはどうするのか。

D

調査の名称が「総合整備構想」となっており大きなことに見えて難しい。困っていることを解決するためにどういう連携が必要なのかを、考えていくべき。昭和57年調査については道路整備のための調査としては完成したといえる。最後のアクションプログラムが見えるように。

H

やろうとする人たちは、住民は何をしたいのか我々は言えない。理念としてイメージは大切。

F

地域の首長が県などに要請にいくとき他の首長も一緒になって行くといったことをやってもらいたい。

 

第3回 作業部会

平成9年11月18日

C

いま大学の研究で岐阜県の明智町に行っているが、ここは温泉も何もない町だったが、昭和62年から「大正村」として知られるようになり、多くの観光客が訪れている。「明治村」のようなテーマパークではなく、町の中にある大正時代の建造物を生かしたまちづくりをすすめてきた。最初は新聞屋、午乳屋、高校の先生の3人から始まったもので、その後、住民が資金を出し合って財団法人を設立している。出発点は昭和59年頃に旧国鉄の明智線廃止が浮上し(現在は第3セクターで運営)、地域が寂れてしまうという危機感を持ち始めたことによる。

こういった危機感から始まって、さらに過去の町の資源を見直し、エネルギーに変えていつたことが地域づくりに発展している。豊かさにただ目を奪われるのでなく、本日はもう一度原点に立ってご議論いただきたい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION