境に立地する傾向が強まる。
この中で中山間地域は、情報ネットワークの強化で位置的なマイナス要因を解除できれば、逆に自然環境地としての良さが評価され、研究型あるいは創造型産業の立地可能性が注目されてくる。
<都市社会化>
東京を中心とする都市圏への人口集中は、さらに高まることが予測されている。しかし、一方で、地方中核都市においても先端産業や教育機関などの立地がさらに進み、現在の東京-名古屋-大阪の国土軸に加え、九州や東北の連担都市が第2、第3の国土軸として集積を増し、これとの連関で周辺の農山漁村も振興する。
また、都市化は「アンチ都市地域」としての意識や自然環境志向を生み出し、心身の健康管理を図る上で自然地域が重視されてくる。
この中で中山間地域はさらなる人口減少も予測されるが、一方、都市部の住民のリフレッシュの場としての役割はさらに増え、また、地域を支える人材としての高齢者の役割もさらに高まってくる。
また、「アンチ都市」としての生き方をもった、新たなるUIターン者の受け皿としての役割が期待される。
<国際社会化>
国際化のうねりは我が国を大きく変容させつつあり、21世紀に向けて、大都市の国際化と地方独自の多様な国際化が、今以上に進展する。今後、日本人の海外の訪問とともに、外国人の来日や、外国人労働者も含めて色々な外国の人が日本にも定住する時代となり、外国人にも対応できる地域づくりが必要になる。
中山間地域においても、農林業などの国際的な競争や、嫁不足の問題などを含め国際化の波の中に取り込まれることになり、外国人にも住み易い地域づくりが求められてくる。
<環境調和社会化>
1990年代に人り特に表面化して重要視されてきた地球環境問題は、今後も社会・経済システムの中に各分野で議論が重ねられ、都市・地域の環境づくりにとどまらず、根本的な都市・地域のあり方に係わってくる。
従来の公害環境問題とは大きく異なり、地球環境問題は従来は被害者で