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《自由時間社会の到来》

 

現在「1,800労働時間社会」を目標とした努力が各界で進められ、確実に余暇時間は増えてくる。その中で、「余暇」の捉え方も、いわゆる労働の「余り」の時間ではなく、独立した生活領域として重要な位置を占めてくるものである。また、我が国における休暇の形態は、21世紀初頭には週休2日と四季型休暇が定着してくると見通され、各種の交流活動も極めて活発になってくるものと思われる。

 

この中で、中山間地域は基本的には自然環境地としての特色を活かし都市住民の各種レクリエーションの場としての役割が高まる。

 

《成熟化する社会》

 

〈長寿社会化〉

長寿社会というのは、単に高齢者が多いということではなく、平均寿命が延び、生涯にわたる生活設計が必要になることである。すなわち、若いころから趣味や遊びごころを育成し、高齢期になっても豊かな人生が過ごせるような生涯学習の取り組みが重要になる。

また、確実に高齢者の占める割合は高くなり、産業的には多彩なシルバーマーケットが展開され、社会的には高齢者のもつ知恵や時間を活かした積極的な社会参加の仕組みが形成されてこよう。

 

この中で中山間地域は、いわば高齢社会の先進地であり、現在そしてこれからの中山間地域社会のあり方が、我が国のこれからの長寿社会の一つの指針あるいはモデルともなる。

 

〈経済のソフト化〉

産業構造は、第3次化、いわゆるサービス化がすすみ、第4次産業、第5次産業といわれる知識集約型の産業やデザイン産業などの台頭化がさらに進む。

また、リサーチパーク(研究機関集積拠点)やリゾートオフィス(リゾート環境に置かれた事務・研究施設)の展開などにみられるように、高度な情報処理や創造などを行う産業は、質が高く、利便性が良く、快適な環

 

 

 

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