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4 環境庁としては、当面は関係県、他の中央省庁(海上保安庁、農水省など)との連絡をとって情報のとりもちに努めるといったところのようです。外国から応援を呼ぶことは、今のところは考えていないようでした。

 

**LEB03520@niftyServe.or.jp**

**日本鳥類保護連盟 有馬靖子**

 

 

OBIC-5(1997年1月7日19時46分発信)

連盟の有馬さん宛、つぎのような返事を記しました。

 

有馬さん、メールどうもありがとうございました。

 

ニフティヘの情報アップは、野生動物救護獣医師協会のZ00 VETさんと連携されたらどうかと思いますが、いかがでしょうか? もし小野さんが面識がないようでしたら、私からご紹介させていただきます。

ZOO VETさんとはまったく面識がありませんので、ご紹介してくださいますようお願いします。FAXでも記したのですが、我々の委員会は、すでに独自に活動されている他の方々の活動を制約するものではありません。相互に情報を交換しあい、より最良の方法で動くことを目的としています。たとえば、当方では、アメリカの海鳥研究者に広いつながりがあり、今回の油流出に関しても、毎日情報を交換し、また、学会(PSG)期間中にもかかわらず、参加をとりやめてまで待機していてくれる研究者もいます。鳥のリハビリテーションに関しても、数年前の湾岸戦争の際に比べて、よりよい方法を知つている、との連絡を受けており、また、資金援助があれば、日本に来る用意がある、と言ってきています。

そうしたひとつひとつの情報を交換していくことで、海鳥への被害を最小限に抑えて、被害の再発を防ぐことを切に願っています。

 

百武はパソコン通信をやりませんので、直接話をしたいときは、恐れ入りますが電話またはファックスでお願いいたします。なお、私あてにメールを送っていただいて、取り次ぐことには何ら問題はありません。メールの取り次ぎ、よろしくお願いします。

FAXは、随時流していきます。

 

日本鳥類保護連盟 百武 様

 

 

1 海鳥の被害に関しては、7日16時現在まだ何も情報はありません。鳥取県

内で、原の汚れた鳥(種類不詳)が飛んでいるのを見たとの報告がある由です。

ニフティでは、石川県内で1月4日に腹部の汚れたミツユビカモメがいた、との情報がありました。日本ウミスズメ類研究会では、昨日、全国の会員に海岸の監視をお願いしました。

 

2 当運盟では、たまたま環境庁からの委託事業でこのようなケースでの野生鳥獣の被害に関する救護マニュアル作成等を、野生動物救護獣医師協会とジョイントで行っているところです。ちょうど原稿(主に海外文献の翻訳でまだ全部はできていない)ができたばかりのところでしたので、環境庁と連絡のうえ、そのコピーを関係県の担当部局に送ったりしているところです。

お手数ですが、こちらにも一部いただけるでしょうか。

 

 

 

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