1997年度日本鳥学会大会自由集会
ナホトカ号重油流出事故と海鳥
1997年9月19日(金) 18:30〜20:30
新潟大学農学部 293室
主催/日本ウミスズメ類研究会
後援/(財)日本財団
企画の概要/
1997年早々、ロシア船籍のタンカー”ナホトカ号”の船体は2つに折れ、そこから多量の重油が冬の日本海に流出した。海岸は真っ黒な油に覆われ、見るも無惨な光景が広がった。海鳥の死が初めて報じられたのは1月8日のことである。漂着する海鳥の数はそれから激増し、これまで1300羽以上が保護、もしくは死体として回収された。
今回の事故では、実際に漂着した傷病鳥の多さもあって、かなりの鳥関係者が動いた。しかし、突発的なことだっただけに、各団体・個人の対応が必ずしも協調していたとは言えない面もある。
この自由集会では、実際に現場にかかわった方々に演者として話してもらい、ナホトカ号事故の残した”課題”についても、意見を交わしたい。
また、調査手法そのものの問題、そして鳥学的な問題についても明らかにしたい。
プログラム/
18:30〜18:35 1.はじめに(集会主旨説明)
18:35〜18:50 2.油汚染の海鳥への影響評価と対策:おもにEXXON VALDEZ事故を例として(北海道大学農学部・綿貫 豊)
3.ナホトカ号重油流出事故と海鳥
18:50〜19:05 3-1.石川県での海鳥被害と事故の対応について(鴨池観察館・大畑孝二)
19:05〜19:20 3-2.京都府での海鳥被害と事故の対応について(冠島調査研究会・須川 恒)
3-3.ディスカッション(今回の事故の対応の問題点について)
19:20〜19:40 4.鳥学上の問題と課題(ディスカッション)
19:40〜20:00 5.総合討論(ディスカッション)
司会進行…武石全慈(北九州市立自然史博物館)