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 IGOSSは、海洋データとある種の海上気象データを、データが収集されてから数時間から1ヶ月の期間内で通信回線を利用して取得/交換する制度です。また、IGOSSには、様々な海洋データ解析や予測の開発を促進し支援する機能も備わっています。解析や予測に関するこのようなデータは、船上の利用者や沖合海洋施設の利用者を初めとして、国際共同研究計画を実施しているような人々に至るまで幅広く利用されます。
 このような時間枠でデータや解析、予測の結果を交換するために、IGOSSではWMOの世界気象監視計画(WWW)で運営している世界通信システム(GTS)を使用します。GTSの入力/出力施設は、通常の場合、IOC及びWMOの加盟国の気象当局の施設に置かれます。GTSのための海洋データは、航行中の便宜船、調査船及びけい留プイ、漂流ブイから得られます。
 IODEとIGOSSを対峙させる仕組みの役割は、IGOSS活動で収集された海洋データを保存することと、そのデータを、IODEシステムの中で、個別のデータセットの形でも、または利用可能な同種の全データと統合した形でも利用できるようにすることです。
 IODE内部でIGOSSデータを管理していくためには、従来型のデータタイプとは異なったアプローチが必要になります。データはIODEシステムで利用できるような手筈が整っていなければなりません。この仕組みを完成するために、IODEは3ヶ所の「RNODC−IGOSS」を設立しています。これらのRNODCはその相手方としてのIGOSSシステムの特別海洋中枢(SOC)から週または月べースでデータを受け取り、これを処理して保存します。付録3に、RNODC−IGOSSの付託事項を掲載しています。
 IGOSSデータについてさらに詳しくは、IOCマニュアル・アンド・ガイドNo1の「Guide to IGOSS Data Archive and Exchange(BATHY and TESAC)」及びIOC/WMOの合同出版のマニュアル・アンド・ガイドNo3の「Guide to Operational Procedures for the Collection and Exchange of OceanograPhic Data(BATHY and TESAC)」を参照して下さい。IGOSS/IODEの流れ図を付録7に掲載しています。1991年1月から、既存の海洋データ管理システムであるIGOSSとIODEの上に新しいプロジェクトが開始されました。全地球水温・塩分試行計画(GTSPP)がそれです。このプロジェクトの当面の使命は、海水温度と塩分データに関して、リアル

 

 

 

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