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2)極軌道衛星NOAA

極軌道衛星NOAAに搭載されているDCLS(Data Collection and Location System)を利用したフランスのアルゴス(ARGOS)システムがある。ARGOSは温度、圧力、高度等の定常的な情報を収集することが目的となっているため、1回の受信につき32byte(256bit)の情報容量しか装備されていないが、データ伝送は収集情報を分離し複数のアルゴスプラットホームを利用し、伝送情報にCRC(Cyclic Redundancy Check:同期伝送等に多く使用される誤り検出方式)を付加することにより可能となると言われている(市川ら,1987)。
なお、日本近海における1回の受信可能時における利用時間は、位置情報付で55〜60sec、情報伝送のみで180〜200secで、伝送容量を多くするためにはプラットホームの台数を増やさなけれぱならない。ちなみに、900byteの情報伝送のみのケースでは、プラットホームは10台必要とされている(市川ら,1987)。

(1)システムの構成

本システムの概要図を図2.2.17に示す。ここで通信システムの構成は以下の4つの部分から成っている。

 

 

 

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