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虫による被害

「ガ、ムカデ、ツツガムシ、ダニ、アブ、カ、ノミ、ヒル」
原因/幼虫は触らなければ無害。ケムシには触らないこと。ドクガ、チャドクガの成虫は、直接触らなくても、あばれて撒散らされた毒毛で皮膚炎がおきてしまう。
処置/ランタンの光りに集まってきたり、テントに侵入してきたガは、ティッシュペーパーを何重にもして、水に濡らして、上からそっと覆うようにして掴んですてる。
手当
1.水でよく洗い、冷湿布する。
2.痛みがひどく、赤く腫れた時は医師の診療をうけさせる。
注意/手でかいて、化膿することがあるので注意する。
ムカデ
原因/夜行性だが、昼間も石や朽ち木の下に潜んでおり、それらに不用意に手を掛けるといきなり刺されるので注意。
特にテントなどで脱いだ靴を再び履く時などには注意する。靴の中にムカデが潜むことがある。
手当
1.局所の痛みや腫れがある場合には、水で傷口を洗い、冷湿布する。
2.痛みがひどい時には、医師の診療を受けさせる。
ツツガムシ
予防/初夏から秋にかけて、生息地のアシ原やササ原にはいる時は防虫スプレーを体中にかけておく。露出している肌だけでなく、服や靴の上からもスプレーしておくと効果的だ。
手当/ツツガムシ病を媒介するアカツツガムシの幼虫は体長約0.2mmで刺されてもほとんど気付かない。
1〜2週間以内に高熱が出て、頭痛・発疹が生じたら、かぜだと即断せずに、医師の診断を仰ぐようにする。
アブ、カ、ノミ
予防/防虫剤を体や衣服にスプレーして対抗する。また肌の露出部分を極力少なくする。特に大きな被害はない、赤く腫れる痛みはあるが、1週間位で治癒する。
手当
1.局所の痛みや腫れがある場合には、水で冷やす。
2.ひどい時には、医師の診療を受けさせる。
注意
1.手でかいて、化膿することがあるので注意する。
ヒル
予防/雨上りの山道は特に注意する必要がある。木の上から落ちてきたり、足もとからいつの間にか這上がってきたりするので、ズボンの裾を靴下の中に入れ、首筋にはタオルを巻いて置くこと。
靴やソックスの上から、防虫剤やセッケンを塗っておくと効果がある。
手当
1.出血が止まりにくいことがあるが、傷口を心臓より高い位置にして直接圧迫で数分間固定をする。傷口を清潔にして包帯で固定する。

 

 

 

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