
(5)規模による分類
?@ 大劇場……1500席程度
?A 中劇場……1000席程度プラス・マイナス20%
?B 小劇場……500席程度プラス・マイナス20%
〔日本建築学会/舞台設計資料〕
?@ 特大劇場……1500席以上
?A 大劇場……900席〜1500席程度
?B 中劇場……500席〜900席程度
?C 小劇場……500席以下
〔イギリス/ABTT協会〕
3 舞台施設、設備アラカルト
(1)舞台機構
?@ 手動式は、バランス・タイミングが取りやすく感覚がわかる。反面危険であり多くの人手が必要。これに対し、電動式はこれと逆の長短がある。
?A 客席は最近ワインヤード方式が多くなっている。これは客席数を多くするため階段状にしているためである。
?B 吊り物を吊る時には、十分気を付け日常点検を必ず行い、業者まかせにしない。
?C 転換機構には、回り舞台、スライディング、迫り等がありこれらには安全ネットが最近多く取り付けられている。オーケストラピットの強度を増すには、支持ポストを設置するとよい。
?D ホリゾント幕は、現在は固定ではなく幕で行っている。また、東西幕が最近多くなっている。最近のホールは、コンピュータが取り入れられているので、その長短をよく知って対処すること。
(2)舞台照明
?@ 客席からよく見える、また効果を上げるために照明するのが目的。光の量、質、色を使い分け、演劇的要素の強い公演については細心の注意を払うことが必要。
?A 演じられる芸術に伴って照明効果は異なる。照明だけが独走しないこと。
?B 事故原因の大多数は、照明器具に起因している。特に、T型コンセント・プラグ類は危険なため速やかに取り替える必要がある。
(3)舞台音響(「よく聞こえること」「バランスよく聞こえること」)
?@ ホール用音響設備は、直線音を主に聴取する家庭用オーディオ機器と異なり、残響音が大きなウェートを占めている。したがって、ホール音響については、建築音響と、電気音響の両方が必要である。
建築音響……客席の形状・容積・仕上げに大きく関係する。
電気音響……建築音響から派生する音響の条件を補正し改良し、大きな空間に十分音量を行きわたらせるという重要な役割がある。
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