
実技 館内施設設備説明
司会 横手市民会館館長補佐 坂本好逸
横浜市旭区民文化センターサンハート館長 間瀬勝一
神奈川県立青少年センター副技幹 斎田勝彦
○坂本 各パートに分かれて会館を見せて頂いたが、感想を含めながら各パートの一番若い方に発表して頂きたい。まずは照明の方からお願いしたい。
○胆沢町文化創造センター 4月にこの世界に入ってから半年になる。きのうの座学、シンポジウム、交流会と、きょうの視察を通して思ったのは、自分のセンターとの違いとか、今までやってきた自己流のものとの違いとかいろんな経験を通して、多少自分なりに進歩したかと思う。きのうの先生方のすばらしいお話などによって、今までよりもこの世界に対する仕事への熱意というものがさらに大きくなったと感じる。
○坂本 この会館の照明器材は平成元年に新しくされたようだ。間口、奥行に即した設備内容だったように思っているが、さらに使い勝手を考えて、センターでもコントロールできるような部屋をお作りになっているようだ。ただ、調光室でのコントロールとセンターでのコントロールについては、回路数なり使い勝手がちょっと違うようで、どうしてももののある方についつい行ってしまうということで、調光室でがんばってらっしゃるようだ。私が照明に係わったのは横手に帰ってきてからだが、私でもできるオートトランス7kW4本という調光器しかなかった。ただ、手が2本しかないものだから、4本一緒にフェードアウトする時に棒で4本共縛って落としたりいろいろ苦労したことを覚えている。それからすると、今日見せて頂いた調光卓というのは、どこをどう押してどういうふうにやるとこの器械は動くのかなあ、とびっくりした部分もある。確かに器材がないと何もできない訳だが、その器材に振り回されていないだろうか、ということを含めながら、どんどん器械がよくなっていることに即応して、我々も勉強していかなければいけないだろうという感想を持った。
それでは今度は舞台の方に移らせて頂きたい。
○鶴岡市文化会館 うちの劇場とは比べものにならないくらいきれいで立派な劇場で、保守点検なども随分時間がかかるだろうな、という感じで見させて頂いた。床が積層でなく1枚の床だから長持ちする。うちの床は積層だから、1枚1枚貼り合わせた所からめくれてきてしまう。二十何年も使っているような床じゃないなと思った。
○いわき市平市民会館 うちの会館に比べると立派な会館でうらやましい限りだが、客席についてはうちの方も30年経つので、椅子を単発的には交換したが、もうガタガタだ。お客さんに高い料金をかけて見てもらっている割には、もう少し椅子もなんとかしなければいけないと思った。床についても、コンクリート剥き出しで、清掃委託してやってもらってはいるが、なんとかしたいと思っている。1つだけお聞きしたいが、仕切りカーテンをやった場合の音の変化はどうか。
○岩手県民会館 厳密に言うと影響はある。コンマ何秒台というオーダーだと思うが、正碓に測定したことがない。ただ、演奏者の方とか我々も聞いてて、若干残響時間がなくなるということはある。材質が非常に薄いので、中音域から低域に関してはそんなに影響はないが、高音部の方で若干残響時間が短くなるという影
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