
とあと夜警と掃除のおばさんということで、純粋な職員は2人だった。現在もそうだ。舞台・音響・照明とあるので、市民のボランティアをお願いしたり、文化団体の方と係わってお手伝いを頂いたりして過ごしてきた。やっと職員を増やす方法として会社に業務委託した。打ち合わせ、日常の管理も含めて常駐1人でお願いしているが、催し物がある時はその催し物に合わせて職員を派遣してもらっている。現在は技術職員として若い人が1人いるが、それは市の側に立って備品の不足分とか委託職員に対して具体的なお願いをしたりしてもらっているが、委託職員も一緒になってやっている。委託職員を採用することに抵抗を持っていた時代もあった。
つまり、委託職員が入ることによってお客さんに負担がかかるのではなかろうか。委託職員は技術料、器材の使用料など請求書を出すことによって、利用者に負担がかかりはしないかということを懸念した時代もあった。が、現在では、言ってみれば市の職員がやるべき仕事を、我々ができないのでその職員にお願いする訳だから、市の職員と同じ立場で仕事をしてもらわなければ困る、と釘をさしてあるので、極めてお客さんにも評判はよくいい形で仕事を進めてもらっている。だから、少なくなったと言いながらも、実はもっと少ない所もあるんだよということを御理解頂きたい。
○斉田 3パートいるのだから、1人ずつ3人は必要だ。それから具合が悪くなれば休むから、最低その倍の6人は必要だ。それが職員であろうと委託の方であろうと権限は同じにすべきだ。責任持って対処できるように。もちろん給料は保証しないと、労働者自身が低賃金労働者を作り出していくようなことになるから、それはどこかでまとめてやってもらうしかないと思う。
○間瀬 皆さんの声を斉田さんに代弁してもらったような感じだ。皆さんの会館で舞台業務を外部に委託、または委託されている身分で今日参加している方は何人位か手を上げていただきたい。大体半分半分だ。関東地区から見ると少ないかもしれない。それから直営で舞台の技術をやってる方で各パート2名以上いる所はどれ位あるか手を上げていただきたい。1館だけのようだ。各パート1名以下の所はどうか。
○岩出山街文化会館 平成3年にできて今年で6年目になる。技術職は私と隣にいる2人で、照明と音響を担当しているが、事務職員があと2人いて合計4人でやっている。舞台の職員はいないので、事務の1人を仕込みから木番まで任せているが、2〜3年で替わる。そうするとまた1から私達が教えて、成長しないまままた替わって、何で我々がこんなに苦労しなければならないのか。風邪ひいたら這ってでも出て来るような状況がもう6年続いている。幸い月曜日が休館日なのでそれが気休めで、それ以外は朝から晩まで、交替はいないから、土日も関係なくかなり労働条件もきびしい中でやってきている。
○坂本 東北の会館はそういう人達が多い。たまたま私は横手に行って24・5年になるが、ずっと会館に係わってきているが、珍しいと思う。4月1日の辞令で会館の職員にさせられても、3年もすれば人事異動でまたどっかへ行ってしまう。一時私共の職場はバレーボールのコートと言われた。市民会館に来たら1・2・3で戻っていかないとアウトになってしまうということで、私はアウトになった例だ。いずれ現実はそういう状況にあるだろうということは極めて残念だ。
○仙台市若林区文化センター 仙台市民会館の建設から入って、そのまま舞台関係を8年やって、その後ずっと御無沙汰して、またホール関係に入ってきた、仙台市で新しいホールを建設中で、そういった関係でいろいろアドバイスする中で、オール電動のホールから演劇に人が集まらないが、電動と手動のどっちが本当に適しているのかよく開かれるが、その辺の御意見をお聞きしたい。
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