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ている職員というのは、意識的にただ管理するだけの仕事ではなくて、そこで何かを作り上げる仕事に係わっているのだという意識を持って頂きたい。例年だと、音響や照明の機械を並べて、操作をしてみたりする研修会だった。1日や2日で技術が上達するものではない。それよりは基木的な考え方あるいは姿勢の中で、どういうスタンスでこの仕事に係わっていくべきなのかということを皆さんで考えてみたいということだったのだ。今まで話をしてきたことについて、あるいはそれ以外のことについて御発言頂きたい。
○いわき市平市民会館 うちの会館は昭和41年平市民会館としてできたが、その昭和41年10月にいわき市に合併して、いわき市平市民会館という名前が付けられた。今年でちょうど30年になる。私は昭和42年から56年まで13年位いたが、それ以後10年位出てまた戻った。今と前を比較すると、まず人が少なくなった。前は各部署に2〜3人いたが、今は6人でやっている。それで私もとまどっているが、打ち合わせも前はもっとシビアにやっていた。各々のポジションが完全に独立していたので、かなりシビアな舞台を作っていたという思い出がある。今は人が全然いなくて、自主事業もやっていないが、貸館でも利用者側と一緒に舞台を作るというのができなくなって、非常に残念だと思っている。
○坂本 職員の方がどんどん減ってきているのか。それは行革とかか。
○いわき市平市民会館 やはり行革で、1人減り2人減りと毎年やっていて、今はギリギリの人数でこれ以上は減らせないという状態でやっている。
○坂本 技術職員について委託するということは考えていないか。
○いわき平市民会館 将来はわからない。
○坂本 どこの現場でもそうだろうと思うが、職員の数とか管理体制について、横浜市を含めて東京都あたりはほとんど財団になってきている。その辺の功罪というか、いい部分、悪い部分、安全管理で、どれ位の職員がいたらいいのか。基準はないと思うが。
○間瀬 人の問題というのは、技術研修会の話ではないかもしれないが、私が藤沢にいた頃はステージは各セクションに3名計9名の体制で、大・小2つのホールの管理をやっていた。今いる旭区民文化センターは、300席のホールと103席の昔楽ホールだが、委託先への技術の要求は2名だ。とんでもない話だと思っているが、私の力不足で、2つのホールで2人しかいない。これでよい利用者サービスができる訳がない。木来は何で委託にするかと言えば、公務員として自分達ができない専門性のある仕事をお願いする訳だから、自分達と同じギャラを支払うべきだし、それにその会社のかかる経費も乗せるというのが筋だと思う。ただ、財団にして通常よりも安い経費でなんとか収めさせようとする。行政という1つの枠の中の予算の成り立ちであれば、かなりアローワンスはあろうかと思うが、財団に下りてくれば小さな枠の中であり、委託先の舞台スタッフにとってますます待遇が後退すると思う。
○坂本 財団がたくさんある中で、斉田さんの所は県の職員でみんなやっている。財団にするという話はなかったか。
○斉田 隣の音楽堂が財団になって、県民ホールなども財団になっている。年寄りが抜けて若い人が入ってきた時が切り換え時か。青少作センターは舞台だけでなく、科学館などが併設されている。転勤すると退職した校長が非常勤で来たりして、老人センターみたいになってきている。
○坂本 横手の例をお話すると、私が横手市民会館に行った時、館長は非常勤だった。係長が職員でいて、私

 

 

 

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