
てしまった。
○間瀬 この会場の名簿を見ると、それを注意しなくてはいけない課長さん、館長さんなど管理職の方が結構いらっしゃる。恐らく耳が痛くて「困ったものだ。こういうのを職員にして。」と思ってらっしゃるだろう。ただ、やらなくちゃいけない時にやるんだよ、という発想を持たないといけないんじゃないかと思う。そういう時は今のようなお礼状が来ても、きょう御列席の館長さん方は是非大目に見てあげて頂きたいと思う。私、の今置かれている職種は、役所の上から言われた時にあやまる仕事だと、思っている。だから、職員がやりたいことをやって頂くというのがベストだと思っている。
○坂本 間瀬さんの基調講演のお話の中にもあったが、私は舞台技術を長くやってきて、私の机の中にも「なぐり」が入っている。間瀬館長さんの机の中にも未だに「なぐり」が入っている。
○間瀬 後ろの書棚に飾ってある。
○坂本 いずれ舞台で育った我々は、お客様の顔に向けて仕事をしてきた。神奈川県の職員であったし、今は横手市の職員だ。公務員という立場だが、私は役人になりたくないと思っている。いずれ舞台の(仕事については、現場で仕事をなさっている方々というのが会館の顔であろうと思っている。間瀬さんがおっしゃっている、館長は何かあった時に「ごめんなさい。」と頭を下げるための大きな責任を持った役割であると思う。そういう意味では、舞台・照明・音響の現場の人達というのが、お客様にとって一番頼りになる人達だろうと思う。そのことは重ねて申し上げたい。
○間瀬 このまま放っておくとどこまで脱線するかわからないので、この辺で何か会場からのご意見はないか。さきほども秋田の館長さんから東北人は口が重いから、あまり出ないかもしれない、ということだったのでしつこく勧誘したい。どんどん手を上げて発言して頂きたい。
次に、今の2人の話だと、かなり会館のルールを利用者サイドに立って運営をなさってると思う。そうなると、例えば我々が舞台のスタッフとしてやってる場合に、安全管理が大変重要なポイントだと思う。危険な物を回避するための安全管理と、舞台の創造の作業とは、相容れない部分というのがあると思う。事実私の友人の舞台監督が、先日ダンサーが宙づりをやって、ミスッて6mほどの所から落っこちて半年以上動けなかった。舞台監督の責任もあろうかと思うが、そういう危険を回避するというのと、創造上どうしてもダンサーが空中を飛ばなければいけないという所と、そのはざまの部分が恐らく皆さんも日々あるかと思うが、やはり30年近くやっていると、斉田さんは相当お考えになったり、つらい思いをされたりというのがあったんではないか。
○斉田 安全管理については考えていない。(白紙で臨んでいる。)
○坂本 いずれ舞台の上でけがをされると、職員が指導したのか言われてくるであろう。何も客席でタバコを吸っちゃいけない、物を食べちゃいけない、それだけじゃなくてやってもらいたくないことはきちんと言う必要はあるであろう。つまり、バトンに250kg以上は吊らないでくれ、と言った場合には一応250kg未満の物しか吊らせないようにする方が職員としては安全であろうと思う。でも、舞台を作るという立場の中で、そのバトンに250kgは若干超えるけれども何とかして吊ることによって1つの場面が作れる、舞台
前ページ 目次へ 次ページ
|

|