
ちに、だれかがズルをするからルールを作ろうじゃないかということになった。それがだんだん複雑になってルールブックとして成立した。ゴルフのルールと条例を一緒にするのはおしかりを受けそうだが、条例・規則というものは正にルールだと思う。市民の皆さんに公平に使って頂くためのルールであろう。だとすると、ルールにしばられて管理をするのはいかがなものかと思う。まず使う側との問題が先で、それに合わせてルールができていくべきだし、もし運用上困るのであれば、ルールを直すべきだと思う。なぜこんなことを言うかというと、条例がこうだから、こうしないでくれという言い方をしている会館が多いと思う。例えば、バレエの発表会やピアノの発表会の先生に条例では、規則ではというのはいかがなものだろう。あくまでも、条例・規則というのは行政側で作ったルールでしかないのではないか。
それでは利用者の方の分類ではどうなるのか。利用者は使いやすいか使いにくいかという単純な分類をする。横浜に公会堂という施設が各区に1つずつあるが、そこを使っている方と、どういう基準で会場を選ぶのかという話をプレーンストーミングでやったことがある。まず自分達が何かやろうと思った時に、どの位の舞台の広さがほしいか、オーケストラをやる位のスペースがほしいとか、講演会で有名な先生を呼んで来たので500人入る客席のホールがほしいとか、お客さんとしてはまず施設の規模、その次に使いやすさ、利便性(駅から何分とか、バスの便はどれ位あるか、駐車場はどれ位あるかとか)があって、最後に利用料金が高いか安いかという所だそうだ。私は施設の規模、使用料、利便性、使いやすさの順番だと思ったが、使用料などは後の方で、ちょっとくらい高くても使いやすければそこへ行くとのこと。それでは使いやすさとは何か。
結論から言うと、そこのスタッフの質だそうだ。いいスタッフがいるかいないかだそうだ。いいスタッフとは、融通がきいて何でもやってくれるスタッフのことだそうだが、施設の管理する側から言えばそうもいかない。使いやすさというのは、職員の意識、この意識というのはどこを向いているかということだと思うが、利用者に向いているのか、そこの館長さんの方に向いているのか、議員さんの方に向いているのかということだ。会館で働く職員全員が利用者の方に顔が向いているということが重要だと思う。従事する職員の意識と技術レベルの違いで施設の良否が決まる。これが利用者の方から見た施設の善し悪しのようだ。皆様方が仕事をしている所で、それがちゃんとできているか1回考えてみて頂きたい。今横浜市で芸術文化マスタープランというのを今年度中に作ろうというプロジェクトが動いている。先生方といろんな議論をし、先日は市民文化団体の方にお集まり頂いて円卓会議というのを開いた。その時に、今の内容が異口同音に出てきた。まず各グループから出てきたのは、行政への不平・不満である。何で9時で終わりなのかとか、ギャラリーで虫ピンや両面テープを使えないのはおかしいとか。職員のサービス意識が不足しているのではないかと思う。
3.自主事業と貸館業務(事業)
自主文化事業はどこの館でもやっていると思う。データで言うと公文協加盟館のほとんどの館でやっている。大きく分けて、自主祖文化事業には艦賞型と参加型がある。鑑賞型とはみるカルチャーで、参加型というのは養いみがくカルチャーだ。鑑賞型に対しては既製服からオーダーメイドにするべきだし、参加型の方では仲間づくりのきっかけを我々が作るんだというところが私の方針だ。やりっ放しの参加型はもうやめよう、とも私は言っている。もう1つ重要なのが貸館業務なのではないか。自主事業という言い方は定着している
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