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?Bケーブル自体で末端を縛る方法は、クセがついたり痛んだりすることが多い。
ケーブルの色に合わせた紐や市販のバンドで、調整卓に接続する側の末端に付けておくとよい。
?Cケーブルの巻き方はストレート巻、8の字巻(S字)とあるが、一長一短で各劇場またはサウンドクルーによって、それぞれ決めていることが多いので、指示に従って作業を行う。
?Dケーブルの引回しでは、出演者や観客の安全が第一で、常にアクシデントを予測しておかねばならない。出演者が出入りする入口をケーブルが横切ることは避けたいが、やむを得ない場合は頭上を通すか、床に這わす時にはマットなどの保護カバーか布ガムテープなどで安全対策を施す。
?E舞台上では、視覚的に常に美しく見せることに配慮してケーブル処理を行う。
?Fスタンド取り付けのマイクにケーブルを接続する時は、スタンドの足の下を通すか、ケーブルフックに掛けるようにする。
?Gマイクチェック
(A)回線チェック
(B)動作チェック
(C)極性チェック
(D)誘導ノイズのチェック
(E)ハウリングレベルのチェック
?H近接効果の注意と応用(オンマイクとオフマイク)
マイクを音源に近づけると低音が強調される現象を近接効果といい、単一指向性や双指向性マイクに顕著に現れる。ハンドマイクとして使用するマイクは近接して使用する(オンマイク)ものは予め近接効果を見込んで設計してあるため、音源から遠ざけて(オフマイク)使用すると低音が欠如して収録されることとなる。このようにマイクはオンマイクとオフマイクの状況に合わせて性能を使い分けることが大切である。

 

 

 

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