日本財団図書館（電子図書館）　アジア諸国の公務員制度?／シンガポール・マレーシア・フィリピン

ど単純作業、反復作業を行う職種がDivision?Wに属する。

（2）職種による分類（Scheme of Service）

官職は、その職務の種類により、職群（Scheme of Service）に分類されている。職群内は、その官職のランクに応じて等級（Grade）に分類されている。そして、この職群・等級ごとに給与、採用・昇進資格などが定められており、シンガポールの人事管理は職群ごとに行われていると言える。

6　公務員数

シンガポールには地方政府が存在しないので、公務員数はすなわち、中央政府の公務員数を意味する。公務員数（文民）は1986年の70,001人をピークとして、ここ数年減少しており、1994年の時点では6万人を下回っている。減少の原因の1つには政府の業務を特殊法人に移管していることが挙げられる。

文民のDivision別の職員数は以下のとおりとなっている。

文民のDivision別の職員数（ただし、日給制の者を除く。）

単位：人

Division
1986年
1990年
1994年

Division?T
11,047(15.8%)

12,348(19.5%)

15,550(26.3%)

Division?U
22,942(32.8%)

21,095(33.3%)

18,074(30.6%)

Division?V
21,963(31.4%)

20,150(32.8%)

18,441(31.2%)

Division?W
14,049(19.7%)

9.799(13.7%)

6.989(11,9%)

合　計
70,001(100%)

63,392(100%)

59,054(100%)

(Yearbook of Statistics Singapore 1994 より)
注：Division?Tの中には、指定職に相当する Superscale 職員、約500人を含む。

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