う住民の希望も強く表われており、在宅療養を支えて行くには幅広い行政側の対応と社会資源の拡充が必要である事を示唆しているものと思われた(図3)。
4)相談対象者の状況
ふれあい介護支援センターへの相談で最も多かった要介護者の状況はやはり寝たきり老人に関するもので、総相談件数991件の52%に当る517件にも達し、これは寝たきりに成ると如何に家族の負担に成って来るかが顕著に現われたもので、改めて寝たきり予防の啓蒙の重要性を認識させるものであった。次いで虚弱老人に関する件が多く、全体の31%を占め、3番日は痴呆に関する件、そして独居の不安を訴える内容と続いていた(図4)。
5)ふれあい介護支援センターに連絡をして来た人の内訳け
相談を直接持ち掛けた人の内訳けであるが、最も多かったのは実子で265件を数え、全体の約27%を占め、次いで配偶者が20%を数えていた。これは老親の介護で悩む働き盛りの子供達や、年を取って充分な介護が出来なく成ってしまった配偶者の悲痛な叫び声の現われであると思われる。
その他の相談は、障害を負って要介護状態と成ってしまった本人からや、介護負担を直接負わなければならなく成った実子や孫の配偶者からのものが多く見られ、要介護者を抱えた家族が悩みながらも必至に介護を続けている実態が証明された(図5)。
2.当地域の住民が前記の様に悩みながらも要介護者を支えている実態が浮き彫りにされ、同時に住民
前ページ 目次へ 次ページ
|
|