
健康づくり座談会好評
−町民の4人に1人参加−
勝浦郡上勝町が6月から全地区で開いた「健康づくり座談会」に、町民2,478人の4分の1にあたる約600人が参加した。座談会は2年前から始まり、6年の参加者は約400人、7年は約300人だった。今年好評だったのは、町診療所の医師が初めて加わり健康相談に乗ったのが原因とみられる。参加した町民からは「病院に行って話すより気軽に相談できる」と座談会の存続を希望する声が強い。
座談会は町内27地区の公民館や集会所などを巡回し、午後7時半から同10時まで実施された。参加者全貝が血圧測定や健康体操をしたあと、1時間半余りにわたって日ごろ不安に思っている健康や検診結果について町診療所の鎌村好孝医師(35)に相談。鎌村医師は町が推進する、診療所と保健センターと特別養護老人ホームを併設する総合施設や包括医療システムなどの説明も行った。
鎌村医師は4月に赴任。「地域医療の現状を見たい」などと座談会への参加を申し出た。同町旭の主婦(69)は「先生から直接、健康アドバイスがもらえるうえ、丁寧に教えてくれてありがたい。こんな会なら何回でも参加したい」と歓迎する。
鎌村医師は「住民の方々と直接話ができるいい機会だった。包括医療システムについてもいい感触が得られた。もう少し具体的な話をするため、また地域を回りたい」と意欲的だ。
座談会は町民の健康保持や増進を目的に、国保連合会から補助を受けて3年計画で始まり、今年が最終年度だった。昨年までは保健婦や看護婦らがチームを組んで巡回していた。町は近く反省会を開き、座談会を継続するかなどについて検討する。
(編者注)徳島新聞平成8年10月6日より

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