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5 へき地医療の体験に基づく学術論文審査結果について



昨年に続き本年も、農村漁村離島など医療に恵まれない地域等で診療に従事されている医師を対象に、これらの地域の医療の体験に基づく研究発表、症例報告などを内容とする論文を募集したところ、23編という多数の論文が寄せられた。いずれもへき地医療の体験に基づいた優れた論文で、自治医科大学学長高久史麿先生を委員長とする審査委員会で審査をして頂いた結果次のとおり最優秀賞1編、優秀賞2編、佳作7編が決定した。

審査委員長高久史麿選評

本年は、応募総数23編で、昨年より7編増加している。今回は、北海道から沖縄まで全国の山間離島のへき地で幅広く活距されている医師の力作ばかりで、内容はへき地医療における画像聰送システムの利用、地域包括医療体制、離島の在宅死、救急ヘリ輸送、病診連携、総合診療とへき地医療との関係など幅広い様々な問題が取り上げられているのが特徴である。受賞者の中には既に前回までに受賞された方もおられた。受賞論文の質を上げるために2回までの受賞は認めて良いのではないかという考えから、あえて再度の入選を認めることとした。
審査は、論文の内容のへき地性を重視し、更に内容の重要度、手法、ユニークさ、社会性を加味した評価を行った結果、下配のような審査結果となった。
全国の医療に恵まれない地域で献身的に活躍されている先生方の日頃のご努力に感謝すると共に今後のより一層のご活躍を祈念して選評の締めくくりとしたい。

審査委員会 (50音順)

委 員 長  高久 史麿  自治医科大学学長

委   員  五十嵐正紘  自治医科大学地域医療学教授

委   員  大家他喜雄  石川県立中央病院院長

委   員  前沢 政次  北海道大学医学部教授

委   員  山口  昇  広島県御調町保健医療福祉管理者

委   員  谷口  孝  財)全国自治体病院協議会事務局長

 

 

 

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