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3 今後の課題

?@離島診療所の整備、充実
診断治療機器の整備、標準化:診療に必要な医療機器は標準装備をする
専門外来の設置:離島における住民の医療二一ズに対応するためには、かなりの専門性を必要とすることがある。このため、僻地中核病院などから専門医の派遣し、診療所に専門科の診療を行う外来を設置する。
?A研修機会の確保及び研修内容の充実
卒後わずか2年の初期研修で離島診療所に勤務する医師の大きな不安要因として、研修機会不足がある。このため、研修期間、回数及び研修内容を充実させる必要がある。
?B代診の派遣1休日、祝日に島外へ出かけることもままならない現実がある。最近は僻地中核病院の支援で改善されてきているが、実際はまだ、島の医師の犠牲的精神により成り立っている。

4 島民としての生活

季節も温暖で過ごしやすい当地では、人間関係も実にスムーズであり、アットホームな雰囲気の中にいる。島の行事にも自分の住んでいる集落から参加したり、青年会から参加したりして充実している。また、物は多くないが、新鮮な魚介類や野菜果実などを分けてもらい食卓も充実しており妻も満足している。
*波照間診療所の今後*
住民にとって何が本当にいいのかを勤務する医師がまず考え実践しなければならないが、僻地中核病院の果たす役割も今後はさらに大きくなるであろうし、いろいろな不備な点を改善していく必要がある。
(沖縄県立八重山病院〒907沖縄県石垣市字大川732番地)

 

 

 

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