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奈良県立五條病院へき地医療支援部

奈良県立五條病院へき地医療支援部長
武田以知郎

はじめに

平成7年度に県立五條病院は国のへき地中核病院指定を受け、これに伴いへき地医療支援をサポートするための中核的役割をはたす目的で、同年7月よりへき地医療支援部が設置された。また、病院の診療機能を高めるためにMR-CTを整備することができた。これにより、従来のへき地医療対策に量的支援だけではなく質的支援も加わり、さらに同年10年より発足した奈良県地域医療センターとあわせて、今後奈良県のへき地医療がシステマティックに支援されることが期待される、この部署の役割等は試行錯誤を伴うが、県及び院内スタッフの温かい協力もあり、何とか順調に発足1年半を迎えることができた。以下にへき地医療支援部の具体的な事業内容について報告を加える。

概要

当支援部は平成7年7月から部長の武田以知郎(小児科)と医長の金森敬司(耳鼻咽喉科)の2名により業務を開始し、2年目には金森医師に替わり、向川医師(外科)が着任した。主な業務内容を下記に示す。

1 医師派遣事業
医師派遣天川村立診療所
毎週2日(年間約104日)
代診医師随時派遣(実績としては、山添村、月ヶ瀬村、十津川村、下北山村、曽爾村、室生村などに派遣)

2 巡回診療事業
へき地巡回診療(眼科及び耳鼻咽喉科)を実施する為に、関係各位(奈良県医師会、奈良県立医科大学、実施町村、県立五條病院関係部署等)と協議し、その業務を実行する。平成7年度は、9月から11月の3ヶ月間に天川村、上北山村、室生村、黒滝村、御杖村、

 

 

 

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