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ルームキャパシティーレートを申しあげますと、雨期は30%、乾期は100%近い状態ですが、年間通しますと全体で61.95%のルームキャパシティーです。また、この状況はプーケットだけではなくて、他の観光地においても雨期と乾期の状況は同じです。われわれはこの雨期のシーズンをどうするかで大変苦労しております。すでに90,91年頃からスリープラスワンと呼んでおりますが、3泊の料金で1泊無料を出したり、また、5泊泊まっていただければ2泊無料にしたり、レンタカーのディスカウントなどその他諸々のディスカウントをいたします。スペシャルミーティングにおいでいただけばパッケージレートでスペシャル用をお出ししたり、レディースパッケージ等この時期にいろいろとプロモーションをいたしております。雨期といいましても5月は雨はあまり降りませんので、ご旅行される方は5月頃が料金が安いし諸々のサービスがあってよろしいかと思います。
都市ホテルにおきましても、雨期の時期はどうしても減りますのでプロモーションをいたしておりまして、携帯電話の無料貨出し等は、交通事情が非常に悪いために約束時間がなかなか守れないということもありまして非常にはやっております。それからスーツの無料プレスサービス。日本のお客様にはその日の新聞を朝お届けするようサービス等をいたしております。
ここで、私どものホテルのお話をさせていただきたいと思います。ドシットグループはタイ国内で三つのカテゴリーに分かれてホテル展開をしてまいりました。デラックスカテゴリーとしてドシットホテルズ・アンド・リゾートがタイ国内に八つございまして、部屋数が2,033ルームございます。次のクラスとして、ファーストクラスカテゴリー。これはロイヤルプリンセスホテルズ・アンド・リゾートといいますが、タイ国内に14のホテルで2,790ルームございます。
その次のロークラス、セカンドクラスとしまして、タニグループが15ホテルで2,380ルームございます。ドシットホテルとタニグループと合わせてデュシタニからバンコクでスタートしたものですから、ドシットグループの中にロイヤルプリンセスグループ、下にタニグループと三段階に分かれております。この三つになぜ分けたかといいますと、デラックスカテゴリーのお客様はもちろんお受けできるし、バジェットのないお客様もお受けできるということで、あらゆる層のお客様にご利用いただけるようにということでこのように3ランクに分けて展開しているわけです。
国内営業に関してはグループ別に緊密な連絡を取りながらやっておりますが、海外は全部ジョイントで活動しております。また、海外の営業活動においては、ドイツが本部のケンピンスキーホテルグループがありますが、私どもが、オーナーとしてやっておりますので、海外営業所等はジョイントで営業活動をいたしております。また営業面だけではなく、ケンピンスキーホテルとのスタッフの人事交流、フードプロモーション等も各ホテルで毎回行っております。私どもスタッフも、タイフードプロモーションでヨーロッパヘはしょっちゅう行っております。
海外旅行でホテルとしてお客様には何がいちばん喜ばれるだろうかということをわれわれはいつも考えるのですが、お客様とのコミュニケーションがいちばん大切ではないかと思います。コミュニケーションといいますと、日本からお見えになられますと言葉の問題がどうしても出てまいります。バンコク近郊ですと各ホテル自体で日本語の先生を置いたり、地方ですと日本語のできるスタッフをできるだけ多く採用しております。日本語だけではなく、スペイン語、イタリア語のできるスタッフをできるだけ多く採用するように努力しています。最近では、ファミリーツアーが多くなってまいりましたので、リゾートでどのようにしているかといいますと、子ども部屋に遊び道具をそろえてスタッフを置きまして、親御さんたちだけの時間をつくっていただけるようにしました。
その間お子様は私どものほうでお預かりします。いろいろな国のお子様がいらっしゃいますが、見ておりますと子どもは子どもなりに、遊び道具で一緒になって楽しんでいるようです。これはお客様方に非常に喜ばれております。当たり前のことですが、小さな親切、小さな心遣いがお客様をまたそのホテルヘ呼び戻すことになると思います。例えば、タイの総観光客の50%がリピーター客です。日本も約50%近くがリピーターです。ホテルとして今後のホテリヤーを育てるために、私どもは1993年にバンコクにホテル学校をつくりました。デュシタニカレッジといっています。現実に日本の生け花もホテルでは重要な位置を占めるものですから、日本の方に生け花を教えていただいております。また、日本に関しては日本語や日本料理もここで講義をするように今計画中です。今

 

 

 

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