
秋吉台では「食う缶鳥」、缶を食べる機械がありまして、それをやってたくさん集めて見事に成功しておりますけれども。いろいろな方法を使って議論しながら、環境問題を解決していくような方法を切り開いていかなければならないというように思うんですけれどもね。
〔脇坂先生〕
続きましてなかはら先生、今の環境教育につきましてですが、私も若干環境教育に興味を持っていろいろ勉強しておりますけれども、環境教育は、やはり子供のときから必要だと思うんですが、そういった意味で漫画家として、漫画を通じた子供達への環境教育というのはいかがなものでございましょうか。
〔なかはら先生〕
難しいですね。
〔脇坂先生〕
効果はあると思うんでございますけれどもね。
〔なかはら先生〕
今回の今日のこのシンポジウムの大会の表紙も僕が、実はポスターとチラシの絵をやらさせていただきまして、子供達が川の中で遊んでいる絵とかをいっぱい描きました。一の坂のような感じの川のところに、一応中学生の男女が歩いていたりとか、家族連れでピクニックに来てたりとか、雪の中を犬と追いかけっこをしている子供がいたりとか、先ほども言いましたように、僕等はこれが当たり前の風景なんですね。これは1つの風景を4つに割って、春夏秋冬に分けて描きましたですけれども、これを今の子供達が、何かSFを見るようなといいますか、空想科学小説の挿絵のような目で見る子供が増えているということがちょっと悲しい。
そういうこともあって先ほどのお話をさせていただいたんですが、これが本当の意味での自分達の昔から受け継いできた自然の風景なんだということを、もし絵でできればそういうふうに、何かお手伝いができればなという気はしております。
こういう風景をむしろ子供の頃にやっぱり見せてやるといいますか、こういうところで子供時代を暮らすことが必要だというのは、今例えばふるさとづくりとかまちづくりの中で言われている「ふるさと定住」とかいう問題もありますけれども、僕は若い子供達が、先ほどもレールさんが言われたようにコンクリートに憧れて、取りあえず都会に出て行くということは僕は全然反対じゃないんですね。僕もそうだったですし。ただ向こうに出て行って選択するときに、都会が合ってる、コンクリートの中が
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