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すので、やはり自分自身で気恥ずかしくなって、ちょっと言わなかったんですけど、わざわざおっしゃっていただいたので−−。
 私はその上に「心の時代」というところで、「教育・研究・職業の一貫性」ということを言っておるんですが、東京へ、東京へ草木もなびくというのは、先ほどのなかはらかぜさんのようにおもしろいことがいっぱいある、スピードがある、若者の街である。−−ということのほかに、やはり教育機関がそちらに集中しているとか、あるいはもっとよりよい高度な生活をするための職業の受皿があるとか、そういうことだろうと思うんですね。
 そのためには、やはりもう先ほどの新庄さんのお話を聞いていたら、ふるさとに自信を持ってくださいって改めて申し上げるまでもないと思って、自信というところは今消したんですけれども、自信を大いに持ってらっしゃるというので本当に感心したんですが、私はやはり自分の住んでいるところ、すなわちふるさとと言えるようなところには、自信を持っていただきたいと思うんですね。そしてそこで、みんなが安心して教育も受け、生活をするっていうことに、ぜひありたいと思う。そのためには施設・設備の充実が多分必要だということを申し上げたいと思って。そこに3番はちょっと何か付け足しのようなことで申し訳ないんですが。
 新庄さんのシャクナゲ、これ「じゃげな会」っていうのを読んだときに、思わず私「シャクナゲ会ってなんですか、きれいな名前ですけど」って言ってしまいましたら、新庄さんが恐縮して「いや、これ地上げ屋会じゃないかと言われた。」というふうにわざわざひらがなで「じゃげな」と書いてあると何かなと思って、とっさには岩国の奥に確かにシャクナゲの自生地がございまして、本当にすばらしいと思うものですから「シャクナゲ会」だとずっと思っててきましたらそうじゃなくて、「じゃげな」と読むんだそうでございますが、そういうグループがあるということのすばらしさ。
 それから、レールさんを見ても驚きますね。耳にあんなイアリングを、それも片っぽつけた大学教授がおるなんてとても昔は考えられなかったと思うんですが、そういうこともあるという。彼が言うには「人間は外から見たのではわかりません」っておっしゃるんですね。自分が大学教授であるかどうか、そんなにイアリングで判断するなとおっしゃったんですが、私は反対の意見を言ったんです。やはり外から見えるということは大事なことだと言ったんですね。
 これは景観論とも多分結びつくと思いまして、私は年をとるほどに赤いのを着たい。なぜなら、その中からリフレッシュしなければどんどんどんどん気分が落ち込むので外側から変えていくということ、これも大事なんじゃないかなというふうなことを一言付け加えさせていただきたいと思います。

 

 

 

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